知っておくべきHIVの感染に関する基礎知識
HIVとエイズの違いは、HIVがウイルスの名前であるのに対し、エイズはこのウイルス似感染することによって、発症する病気のことを指します。
そもそもHIVとは、免疫の働きを助ける役目を持っているTリンパ球や、CD4陽性細胞に感染して、破壊するウイルスで、症状が進行すると、免疫細胞が徐々に減り、健康な状態の体では通常かからないようなさまざまな病気にかかりやすくなってしまいます。
感染初期には、インフルエンザに似た症状がでることがありますが、人によって症状には差があり、必ずしもすべての人に現れるわけではなく、発熱があっても、風邪だったということも多く、移っていることに気づかないケースも少なくありません。
HIVに感染していても、エイズを発症するまでには無症状の場合が多いため、自分でも感染しているかどうかは見た目だけではわかりません。
そのため、検査を受けるという方法があります。
検査にはいくつかの方法がありますが、もっとも多くの人が受けているのが、無料で受けることができる検査会場です。
検査は原則として、匿名・無料で受けることができます。施設によって受けられる曜日などは異なり、結果が通知される日は、会場によってことなるため、事前に確認しておくとよいでしょう。
また、病院でも性感染症の検査を受けることはできますが、その場合、有料となりますから、注意が必要です。
どうしても外で検査を受けることに抵抗があるという場合には、自宅でできる検査キットもありますからおすすめです。
今のところ、HIVを完治することはできません。ただ、治療方法や薬も進歩しているため、薬を飲み続けることでエイズの発症を抑えることは可能です。
また、エイズを発症しても、治療をすることで、HIVに感染している状態に戻すことができるため、エイズは死ぬ病気という時代ではありません。
HIVの研究は日々進歩しているので、将来的には完治されることができるようになるかもしれません。